桜は散り始めが一番美しいと思う
満開で枝にピンクの綿あめが付いているように見えた後、晴れて気温が高めの日に、花びらが音も無く、ハラハラと少しずつ少しずつ、途切れることなく落ちていく
花びらは日の光を浴びてキラキラと光りながら舞い落ちて、最後まで私達の目を楽しませてくれる
ピンクの花びらが地面に点々と模様を描く時期は、美しい絵になっているので無理して掃除しない
ある程度たまって薄くピンクの絨毯ができた後は、竹ぼうきの出番だ
そのままほうっておくと、だんだん赤茶色がかって縮んでいってしまうから、まだピンクのうちに集めないといけない
竹ぼうきを勢いよく動かして花びらをこんもりと小山にし、シダのホウキでちりとりに集める
重い
花びらというものは、水分量が多いのか
意外にも、花びらを集めたちりとりは、片手で持つとずっしりとくる
ちりとりの中に、いったい何枚の花びらが入っているのだろうか?
何百枚、いや、何千枚、1万枚以上だろう
だって、花びらはハラハラと肩に落ちても、重さなんてまるで感じないもの
1枚、0.1gも無いだろう
そんなとき…
花びらの1枚1枚は、祈りに思えてくるのだ
名も無き人達が神様の御前に積み重ねた、膨大な祈り
わずかずつしか祈れないかもしれないけれど、ささやかな祈りかもしれないけれど、それを何百回、何千回と重ねたときには、こんなにも重くなるのだ
神様の御前で積み重ねられた祈りは、決して無駄にはならない
神様がきっと、答えてくださる
だから、あきらめずに祈り続けよう
神様がきっと、解放、癒やし、回復の奇跡を成してくださるから
今日も、信じて、祈る

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